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2013年5月 9日 (木)

愛別離苦

ぼちぼち日常を取り戻しつつあります。おかげさまで支障なく仕事に復帰できていると思います。前々回のブログで母への気持ちを書き、これで終わりにしようと思ったのですが、もう少しだけ書かせてください。特に前々回は介護を始めたときのことが多かったので、しばらく喪に服す感じを堪能したので、その辺を書きたくなりました。

母が亡くなった当日、姉もボクも間に合わず、病院で静かに息を引き取ったんですが、前日ボクが当番の日だったので、姉が帰ったあと、面会時間ぎりぎりまでボクが残り、「苦しい」「苦しいよね」が最後の会話だったと、先日書きました。

その時の写真がこれです。

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母がベッドの脇に手を出していたので、そっと握ってみました。そのとき、ボクは最初「頑張って酸素吸おうね」と声をかけていました。微妙に冷たいような、でも、温かいような妙な感覚でした。そのあと、ずっと手を握っていた数十分、ボクは最後の非言語の会話を皮膚の伝わる温度で、伝えあったと思います。 母に握る力はありませんでした。でも、ボクはあの感触を忘れません。あの数十分が充分語り合えた悔いのない言葉なき会話だっと思います。10日過ぎた今、余計にそれを感じます。 伝え合い、感じ合えました。今は、「やっと、苦しみから解放されたね、ゆっくり休んでね」という気持ちしかありません。

今日、ある方とお話をしていて、このときの感覚が蘇ってきました。通夜式前の湯灌のとき、姉は率先して湯灌師のもとで体を洗ったり、口紅を入れたり、体を拭いたり、最後のふれあいをしていましたが、ボクは一切触れようとは思いませんでした。姉の目にはそれがもしかしたら冷たく見えたかもしれません。でも、ボクは今思うと、あの前日の熱くも冷たくもない微妙なてのひらのぬくもりを、母と最後に交わしたふれあいにしておきたかったんだと思います。あれを最後にしておきたかったんだと思います。

あの数十分間は、言葉こそ交わさなかったものの、言葉以上のメッセージを交わし合いました。おそらくそれがあったから、何かやり残した悔やむ感じがないんだと思います。ボクはてのひらを通じてエールと感謝を伝え切ったとも思います。そして、母は一生懸命酸素を吸って、力尽きていったんじゃないかと。ぎりぎりまで頑張って生きたと思います。「もう苦しまなくていいよ、ゆっくり休んでね」、それは、「もう、ボクのことも大丈夫だから心配しなくていいよ」って想いも含まれていたように感じます。それでも、まだまだ両親はボクのことを心配しているかもしれませんが。

通夜式と葬式の間、ボクは喪主をしっかり努め上げたくて、気丈に振舞っていました。泣きませんでした。勉強会も弱音は出しませんでした。姉は泣き崩れていたし、今は体調を崩しています。ちょっとやばい瞬間もあったけど、母が亡くなって以来、涙を流していません。それを冷たいという人もいるけれど。今日、お話していた人に「豆腐さんは強いね」と言われました。自分では「強い」なんて思ってないし、むしろ弱っちいと思っています。だけど、ボクの愛情はこういう風です。母の望む愛情かはわかりません。今は母に「愛されよう」とはしていません。ただひたすらボクの方法で、ボクの感謝と愛情を注ぎます。こうして忌が明け、喪が明けるまで、ボクは同じ想いを伝え続けると思います。もしかしたら喪が明けても死ぬまで伝え続けるかもわかりません。

告別式の挨拶で「残された我々が、元気に幸せに生きていくことがいちばんの親孝行だと思います」と言いました。ボクはこの方法でボクの思う親孝行をしていきます。だから、新しい仕事も成功しか考えていません。それは、好きな仕事を気持ち的に全うすることなのか、たくさんの収入を得ることなのか、そのへんはまだよくわかっていません。結果的に親孝行になるような人生にしていこうと思います。

もう、今後、あまり母のことは書かなくなると思います。ボクの中では、今日のブログでひと区切りにします。毎週の法要、三十五日法要、一周忌、三回忌と振り返っていくたびに何か思うことを書くかもわかりませんが、一応、今日これを公開したら、母のことをみなさんに公表する想いはあまり出てこないように感じています。新しい日常を作っていきます。

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